卵かけご飯専用の調理器具「ときここち」使った瞬間にその溶き心地に感激し、社長に直接会いに伺いました

今やメディアやネットでも話題の卵かけご飯専用調理器具「ときここち」。

卵かけご飯専用の調理器具があると伺ったのは昨年末のお話のこと。その時は「ヘェ〜・・・・」と思っただけだったのですが、初めて使った時にあまりの使い心地の良さ、いえ、溶き心地の良さに感激・・・・

作っていらっしゃるメーカーさんは、なんと調理器具は初めて開発された東京下町の金属加工の会社と伺ってさらに驚き!!

なぜ「ときここち」を作ったのか、どうしてこのフォルムなのか・・・・いてもたってもいられず、メールをして直接お話を伺えることになりました。

 

「ときここち」の生誕の地 東京都荒川区町屋にある株式会社トネ製作所

「ときここち」が生まれたのは下町、荒川区町屋にある株式会社トネ製作所。利根通社長は2代目で、昭和36年から続く板金加工一筋の会社です。HPを拝見すると、聞きなれない機械の名称や専門用語がずらり・・・。その会社がなぜ、調理器具を開発されたのでしょうか?

 

お料理上手で専業主婦歴35年の奥様 主婦ならではの目線のアイディアから発展

トネ製作所さんはATMの機械部品、建築物の自動ドア駆動金具、電車ホームドアの機構部分など、精密な板金加工技術で様々な直接目には見えない”中のもの”を作るお仕事が本業だそうですが、何かもっと身近なもので”人の役に立つものを作りたい”と、利根通社長は4、5年前から奥様に相談されていたそうです。

奥様は食にも精通されてお料理上手。利根社長からお話をお聞きになった奥様は、主婦ならではの目線で、何かないかと探されていたそうです。

その奥様から「健康のためには卵は食べたいんだけど・・・私、卵の白身のヌルヌルが苦手で、きっと同じような思いをされている方もいるはず」、というお話から発展し、卵の白身と黄身を綺麗に溶くための調理器具の開発が始まりました。

初期の「ときここち」は現状モデルの「ときここち」とはかなり異なるフォルムです。猫ちゃん・・・これもまた可愛いですが笑

「ときここち」3号ではこの3本の線で卵がよく溶きほぐせることを発見し、そこからまた持ちやすさや混ざりやすさを追求。厚みなど数多くの微調整を繰り返し、試行錯誤の末誕生したのが現状モデルの「ときここち」5号機!!です。

ちなみに、現モデルの先端の形状は、卵の形(ゆで卵の断面)になっています。

株式会社トネ製作所 代表取締役社長 利根通様

精密板金加工一筋の技術が詰まった「ときここち」 一つ一つ職人さんの手が加わった”こだわりの逸品”

「ときここち」は美しい曲線のフォルムが特徴的ですが、なんと複数の溶接はせずに一枚の板から作られています(一体成型)。それを熟練の職人が一本一本、丁寧に磨き上げて仕上げています。

これも50年以上板金技術を培ってきたトネ製作所さんだからこそなせる技。

こんなにも小さな精密なものを作れる機械で「ときここち」を作っています

「ときここち」は、お孫さんがいらっしゃる利根社長ご夫妻ならではの安心安全設計で作られていて、小さな子が手に取っても怪我をしません。

資材も18-8ステンレスで作られているので食洗機(の高温80度すすぎ)に入れても問題ありません。

左が左利き用「ときここち」右が右利き用「ときここち」。小箱に入っているのでプレゼントにもおすすめ

更に驚いたのは、左利きの方用の「ときここち」がある上に同じお値段ということ!

なんと、利根社長のご次男のご家族(ご本人、奥様、お子様)が全員(!!)左利きで、製作には1.5倍ほどの手間もかかるそうですが同じお値段で提供されていると伺いました。

また、卵を混ぜるのにも力も入らずに混ぜられ、お箸と違って握るだけなので、パーキンソン病のお母様へのプレゼントにされた方もいらっしゃったそう。

「ときここち」には社長ご夫妻の愛情とお優しさ、思いやりがたくさん詰まっていました。

「ときここち」侮るなかれ・・・・卵かけご飯だけではない 時短をかなえる魔法のスティックだった

「ときここち」は、卵かけご飯のための調理器具にとどまらず、白身と黄身が綺麗に混ざることで美味しさ、美しさ、舌触りが変わる茶碗蒸し、だし巻き卵、厚焼き卵、フレンチトーストなどの卵液も「ときここち」一つで綺麗に混ぜることができます。

茶碗蒸し・・・・漉さずに滑らか!!

普通、綺麗な卵液にしたい場合は必ず一度越してから使います。濾す作業はザルに止まった卵液を洗うのも面倒ですし、とにかく洗い物が増えます。しかし、「ときここち」を使うとどうしたことでしょう・・・濾す必要もなく、舌触り滑らかな綺麗な卵液が手早く作れます

厚焼き卵やだし巻き卵・・・キメも細かくふんわり!!

卵液がキメこまかくなることで、卵焼きを焼くときにも均一に火が通りやすくなりムラがなくなります。ムラがなくなれば自然と焼き上がりもキレイになり、舌触りもなめらか~!ご家庭のだし巻き卵もワンランクアップ!プロの味に近づきます。

そのほかにも、

かきたまスープ・・・まるでお店の味わい。白身と黄身が綺麗に混ざっているので、ふんわりと細い糸を描きます

チャーハン・・・黄金のパラパラチャーハンに!!

フレンチトースト・・・卵液のキメが細かくなるので、パンに浸透する時間が短くて済む!!

すき焼き・・・白身がじゅる〜っとついて・・・こない!!!から無駄なく卵が使い切れる!!

 

卵以外にも薄力粉、ココアパウダー、プロテインパウダー、スキムミルクなども常温の水や冷たい状態のものでも短時間で綺麗に混ざりますし、市販のパウダー状の介護食や離乳食、お薬もダマもなく混ざります。

プロ用の「ときここち」も!?

レギュラーサイズの「ときここち」(前)と業務用の「ときここちPRO」(奥)

お寿司屋さんでは、卵焼きを焼くのに(一回に9個ほどと)家庭では考えられないほどの量の卵を綺麗に溶く必要がありますが、業務用の大サイズ「ときここちPRO」(受注生産)で作るとあっという間に混ざる!!これは寿司職人さんもびっくり。もちろんふんわり食感です。

「ときここち」は、社長ご夫妻の愛情と優しさがたっぷりと詰まった素晴らしい調理器具でした

お忙しい中をお時間頂戴し初めて伺ったにも関わらず、「ときここち」の開発ストーリーや思いに至るまで、私の質問にも一つ一つ丁寧にお答えくださってお話をしていただきました。

利根社長と奥様のお人柄あってこそ、そしてお二人のお優しさと愛情がたっぷり詰まった結果できたものであるからこそ、初めて使った時のあの感動が生まれるのだと思いました。

まさに、”一度使うと手放せなくなる逸品”です。

 

利根通社長と奥様 利根涼子様 (展示会出展時の近影)

利根社長は物腰柔らかく、奥様はまるで太陽のように明るく、お話を伺う度に、そしてお言葉の一つ一つにお二人のお優しさがにじみ出ます。「ときここち」のみならず、社長ご夫妻のファンにもなってしまいました。

きっと、私のみならず、手に取った方皆さん、「ときここち」のファンになると思います。

「ときここち」は現在webでもお取り寄せができますのでぜひご覧になってみてください♪

「ときここち」ホームページ

「ときここち」web通販

【マンガ】ときここち物語 ~ときここちの誕生秘話~

 

 

記念に私も大きな「ときここち」と一枚。非売品ですが、これで100個くらいの卵溶けるかな・・・??