健康食としての沖縄食材への期待
食関係の展示会や商談会と聞けば、都内近郊のものはほぼ網羅することを目標に毎度足を運ぶ中、最近注目度が上がっていると感じるのは「沖縄食材」。
沖縄食材といえばゴーヤやシークワーサー、サトウキビなどが有名ですが、その他にも様々な機能性食品や健康・美容のサポートとなる食材に期待が大きくなっています。今回はそのご紹介を。
*写真は今年の夏、当オフィス玄関に小さく実ったゴーヤです!
沖縄スーパーフード協会の発足
スーパーフードという言葉が流行し、世界中の著名人も食生活に取り入れるなど非常に注目を浴びている中、沖縄県では2015年10月に健康食品メーカーなどが集まって「沖縄スーパーフード協会」が発足しました。
琉球大学内にある沖縄TLO(Okinawa Technology Licensing Organization)が運営する沖縄スーパーフード協会の事務局では、県産素材の情報収集と発信、県産素材が原料商品のエビデンス審査などを行っています。
沖縄では中国の医食同源の考えを受けており、古来より「食はクスイムン(薬になるもの)」「食はヌチグスイ(命お薬)」という考えがあるそうです。
薬になるくらい美味しい食事を食べた時や、青い空や海、美しい花々を見たとき、心身の癒しと感謝の気持ちを込めて「ヌチグスイになりました」と言うとか。
発足以来こうした沖縄の伝統食材を国産スーパーフードとして発信し、脚光を浴びるようになっています。
観光業界からも注目され、沖縄のリッツカールトンでは沖縄の文化や風習、プロダクツを取り入れたスパトリートメント「琉球ネイチャーエレメンツ」や、沖縄県産食材を中心としたヘルシーな食事を提供する、「琉球ウェルネスデトックス アンド チャージ(Ryukyu Wellness Detox & Charge)」の販売を開始。
県も中心となって機能性食品表示への取り組みをサポートし、今年度は健康食品のブランド化に向けて認証か制度への着手も発表しています。
沖縄スーパーフード協会へのメディアや消費者からは増えており、認知度も広まっています。
そんな沖縄発の”ヌチグスイ”なる食材、健康維持や美容のサポートとなる食材を、定番のものから新しい注目株まで、次回詳しく取り上げようと思います!