深川製磁 アルテ・ウァン arte-wan 数年にわたり、ある雑誌社の唯一のレシピページを担当していたのですが、ある時お正月号なのにおせち料理とは全く関係のない洋風のおかずを撮影しなければならないという難題にぶつかりました。

新春号なのでやはりお正月感はほしい、でも料理の内容が日常的なものなので、モダンで控えめなものがほしいというリクエストには非常に悩まされました。

そんな難題を解決してくれたのが「深川製磁」さんのモダンな器。クラシカルタイプのシリーズももちろん魅力的ですが、旧来より欧州や世界のデザインと交流があったからこそ生み出される伝統工芸とモダンさが融合されたシリーズは、他では生み出せない使いやすさ・デザイン性が魅力です。先の撮影現場でも、難しいと思われていたスタイリングがリクエスト以上と大好評でした。

伝統的なクラシカルタイプのものも目を引きますが、先ほどの撮影で使わせていただいたのは、2005年ミラノにスタジオをオープンされてからミラノコレクションとしてリリースされているモダンな器。

今回のぐるなびさんの記事では、「深川製磁」さんのモダンな器の中でも”ARTE-WAN”のコレクションを取り上げています。

深川製磁 アルテ・ウァン arte-wan

和洋問わず、ハレの日だけではなく日常の食卓でも取り入れられる使いやすさとスタイリッシュなデザイン、美しさが魅力。

ぜひこちらでチェックしてみてください!

【深川製磁さんの歴史】

1650 年有田で窯に火を灯した深川家が1894年に設立した「深川製磁」さん。1900年史上最大の規模を誇ったパリ万国博覧会において、最高名誉の金賞を受賞。その後新しい有田様式を世界に広め、艶やかな質感や『フカガワブルー』と呼ばれる美しく澄みきった青色の染付と赤絵を特徴とした独自のフカガワスタイルは、日本のみならず欧州の陶磁器ファンの方々からも人気です。

深川製磁 食器 染付

2005年には更なるデザインの深化と欧州への啓蒙を目的にイタリアはミラノにもスタジオをオープン、現在に至るまで11年連続でミラノサローネに出展されているとか。生地、釉薬、絵具の調合 から仕上げに至るまで、一貫して自社内で行う稀有な工房では、なんと有田で最多の7名の伝統工芸士を抱えているそうです。

そんな「深川製磁」さんだからこそ成せる伝統美とモダン美の融合は、一度手にとるとその世界観に引き込まれること間違いなしです。